- かたみ
- I
かたみ【形見】(1)死んだ人や別れた人を思い出す頼りとなる品。
「母の~の着物」
(2)過ぎ去ったことの思い出のよすがとなる物。II「青春の~」「春の~」
かたみ【片身】(1)「片身頃(カタミゴロ)」に同じ。(2)体の半分。 多くは, 魚の背骨に沿って縦に切り開いた一方の身。 半身(ハンミ)。「ブリの~」「~漬け」
~をおろ・す半分にする。 半分を終える。IIIかたみ【筐】竹製の目の細かい籠(カゴ)。 勝間(カツマ)。 堅間(カタマ)。「春の野の~につめる若菜なりけり/新古今(春上)」
~の水筐に汲んだ水。 すぐに漏れてしまうことから, 物事の頼みがたいことをいう。IV「今はまたかげだに見えぬうき人の~は涙なりけり/続古今(恋五)」
かたみ【肩身】(1)肩と身。 からだ。(2)他人に対する面目。 体面。「姉の~を思ひやりて/大つごもり(一葉)」
~が狭・い世間に対して面目が立たない。~が広・い世間に対して誇らしく感ずる。 面目が立つ。「子の出世で親まで~・い思いをする」
~を窄(スボ)・める肩身の狭い思いをする。 世をはばかる。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.